愛車(三菱 ミニカ タウンビー)にサイドブレーキ引き忘れ防止対策を行う。
製作のきっかけ
2022年10月某日…事件は起こりかけた。
半寝ぼけの状態で車に乗り、しぶしぶ会社に向かっていた。
朝の一服を終え、会社の駐車場に着きいつも通りミュージックプレイヤーを止めて車から降りた。
「あー。仕事したくねぇ…足取り重すぎ。体が後退してんじゃないかと思うわ。いや、多分してる。」
そんなことを考えながらふと車を見る。
ん…?俺の体じゃなくて車後退してね?
「やっべ!!!サイドブレーキ引き忘れてる!!!」
慌ててドアを開け速攻でサイドブレーキを引く。
あと3㎝程で後ろの車に突っ込むところだった。
保険料UP、上司からの叱責、相手への賠償 etc…が頭をよぎったが
何とか九死に一生を得た気分だった。
「これは早急に対策を考えなければ俺が死ぬ。(メンタル的に)」
まず原因を考えた。
半寝ぼけで車に乗った事。MT車だった事。1速もしくはR(リバース)に普段から入れない事。サイドブレーキを引き忘れた事。
1つずつ考えてみよう。
半寝ぼけで車に乗った事。
これはどうしようもない。朝はクソ雑魚なのだ。それに早起きしても昼前くらいまではなんかボケっとしている。
MT車だった事。
これもどうしようもない。AT車に乗り換えか…?とも考えたが、今の車は結構気に入ってるし買い替える金もない。
1速もしくはR(リバース)に普段から入れない事。
これは普段の行いが裏目にでてしまった。エンジンをかけた後にNに居ないのがなんか嫌でサイドブレーキ引いてるし平気だろと慢心していた。教習所でしっかりギアを入れて止めろ!と口酸っぱく言われる理由をいまさら実感した。
まあ俺はアホなのでいずれシフト入れ忘れとサイドブレーキ引き忘れを両方やらかす自信がある。
サイドブレーキを引き忘れた事。
多分またやらかす。なのでこれさえ忘れなければシフトを入れ忘れても何とか止まってくれるはず!(ブレーキ壊れてなければ)
ということでサイドブレーキを引き忘れた時にアラームが鳴ればいいんじゃね?という考えに至った。
配線図
Amazonを徘徊しながら、とりあえず配線図を書いてみた。(書き方が悪くちょっと見にくいですがご勘弁を)
特に図面を描くソフトを持っているわけではないのでExcelで描いてみた。(むっちゃ時間かかった。)
動作としては鍵を抜いた状態かつ、サイドブレーキが上がっていない時にアラームが鳴る仕組み。
エンジン動いているのに鳴られても困るのでACCがONしている時は常にOFF。
多分この通りで動くはず。予算は5,000円程度。
部品選定&動作確認
お次は部品選定
まずはリレーを購入。
とりあえず今後も見越して10個入りで10Aまで耐えられる物にした。
サイズの小ささも魅力。見えにくいが、赤丸がNO、黄丸がNC、緑丸がCOMとなっている。
今回はCOMとNCだけ使用する。動作確認は省略するが問題なし。
次にサイドブレーキに取り付けるスイッチを購入。
サイドブレーキの止まる位置が毎回同じではないのでズレ分をそこそこ許容してくれる工場とかで使用されるドアスイッチにした。
思ったより大きかったのが少し不安だがまあ、何とかなるだろう。2つ入りなので1つは予備にした。
配線カバーには返しが付いていたのでマイナスドライバーで優しく持ち上げるとすんなり開いた。(外し方が分からず壊そうと思いかけたのは内緒だ)
今回はC 1(COM)とNCだけを使用する。
続いてMP3再生モジュールを購入した。
3つ入りで1個ずつ個包装になっているので使わない分は長期保存できるのがいい所。
サイズ感はこんな感じ。小さくて良いのだが、後ほどはんだ付けに苦戦する。
続いてDCDCコンバーター。
DC12VをDC5Vにしてくれる便利アイテム。親切な事に先端をはんだ付けしてくれているのも魅力だ。
今回はMP3再生モジュールを動作させるだけなのでMAX 5V 3A(15W)の物にした。
とりあえず、MP3再生モジュールの動作確認をしたかったので今手元にある物だけで仮組をしてみた。
せっかくはんだ付けしてある状態だが、ちょっと長かったので配線をカット。被覆を剥いて先端をはんだ付け。
MP3再生モジュールにDCDCコンバーターを取り付けやすいようはんだを盛り盛り。相変わらずの下手くそさに絶望しながらも何とか取付け完了。
いつも愛用しているDCDCコンバーター(可変)と(仮組なので)スイッチを接続し動作確認の準備完了。いざ!テスト開始!
おっ!いい感じですねえ!ちょっとラグはあるけどまあ問題なし!こんなにすんなり行ったのは理由がある。
MP3再生モジュールが電源を入れた瞬間に音源を再生してくれているのでこれを実現する事ができた。
余談だが曲数が多すぎたのか、容量が大きすぎたのか分からないが200GBの2,000曲ほど入っているmicroSDは再生されなかった。それとイヤホンでは音が出たが、ヘッドホンでは音が出なかったのであまり消費電力の多いものは使用できないのかもしれない。
お次はアンプ。
1.8V~12Vの範囲で動作するものだが、普通にMAXの12Vで使用する。
車だと14Vくらいになるので少し不安が残るが多分大丈夫だろう。
続いてスピーカー。
Panasonicの低音も再生できそうな(偏見)スピーカーを適当にチョイス。
+と-がしっかり標記されているので間違える心配なし。
全てつなげて動作確認を行ってみよう!
まずはアンプとスピーカーをつなぐ配線から。
プリント基板の小型端子台(ねじで締めこむタイプ)はカプラー端子のオスで接続するときれいに仕上がるのでオススメ。(住友電装 090型)
配線はエーモンの0.75㎜を使用。
圧着できるサイズなので圧着。
そしてブスリ。ね?いい感じでしょ?いい感じだよね(圧)
そしたら収縮チューブを深めに着けて
-側も同じ感じに取付けて締めこめばパーペキ。
スピーカー側は…とりあえず仮ではんだ付け。
下手くそとか言うな!わかっとるわい!
部品はほとんど揃ったのでアンプとスピーカーの動作確認。
問題なく動作した。
ということで、本組みをしていこう!
まずはリレー。
基板用のXHコネクタに使用するピンがリレーの足にピッタリだったのではんだで固定する。
はんだも少し慣れてきた。絶縁の為にレジンで固定する。とりあえず困ったときのレジンは偉大。
組み立て
続いてスピーカーボックスを簡単に作っていく。
ダイソーにまるで今回の為だけに作られたかのようなサイズ感の素晴らしい物があったので購入。
側面の長さを測定してマジックで印付け。
かなり固かったがデザインナイフで何とかくり抜いた。
千枚通しで印をつけ、ドリルで穴開け。
下手くそ過ぎかぁ?穴の位置ずれてるだろ。
悪態を自分につきながら長穴に加工する。
おっ。これなら分らんからいいや。
次に音量調節用の穴開け。
ドンピシャ!あとは収納するだけ!(配線用の穴開けもしましたが写真撮り忘れました)
と、その前に。アンプとMP3再生モジュールの線を買った。
ケーズデンキで売ってた3.5㎜ミニプラグのオスオス。
ACCの線を黄色に変更。(写真撮り忘れましたが絶縁済み)
とりあえずいろいろ押し込んでみる。
オレンジと水色のは配線を接続する小物。なんとか上手く入ったので蓋を閉じる。
ピッタリすぎて少し怖い。サイズ感も片手で持ち運べるいい感じの大きさだ。
「サブレ箱」と命名する。
座席の足元に突っ込んでも余裕がある。
車に取り付け
続いてスイッチの取付だ。
シフトカバーを外す。(汚ったねえのは許してくれ)掃除しなきゃ…
ホームセンターで売っているL字金具を取り付ける。
穴あきプレートとL字アングルを組み合わせて取り付ける。
予定外の角度になってしまったがまあ、しょうがない。
別角度から見るとこんな感じ。サイドブレーキを動かすとワイヤーを固定している金具が上下するのでそこにスイッチを取り付け。
配線どうしようかなと考えてた所、運転席下にちょうどいい切れ込みを発見。配線をぶち込む。
スイッチのカバーに千枚通しで穴をあけ、バッ直用の線とサブレ箱の赤線を通す。
配線にY端子を取り付け収縮チューブで絶縁。
スイッチのCOMにバッ直の配線、NCにサブレ箱の赤線をつなぐ。
配線カバーを被せる。
ボディアース(バッテリーのマイナス)の線とサブレ箱の黒線をつなぐ。
そして隠す。
気合で配線を隠しながら各端子の接続部分までもっていく。
自分はグローブボックス裏に配線端子をそろえているのでそこまで汗だくでもってきた。
配線を接続してサイドブレーキのカバーを元に戻したら完成!!!
実際にサイドブレーキを動かして動作確認。
エンジンを止めた時のパターン。
とりあえず問題なく動作してくれているので今回はこれにて終了。
これで今回のようなヒヤリは少なくなるだろう。
購入部品一覧
さて金額の程は…
買った物 | 金額 |
MP3再生モジュール | 1,100円 |
ドアスイッチ | 899円 |
アンプ | 904円 |
microSD | 1,012円 |
スピーカー | 980円 |
ケース | 110円 |
3.5㎜ミニプラグ | 1,310円 |
リレー | 869円 |
DCDCコンバーター | 1199円 |
その他パーツ類(家にあったもの) | 多分1,000円 |
合計 | 9,383円 |
馬鹿野郎!!予算のほぼ倍かかってるじゃねーか!!
パーツをケチればコストカットは出来たはず。(ミニプラグやスピーカー、スイッチ等)
何か分からない事や質問等あればわかる範囲でお答えしますので遠慮なくご質問下さい。
以上!!
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